ミニ四駆レーサー鉄の気ままな小説置き場@ヒカリアン命

ぼく、ミニ四駆レーサー鉄が書いた様々な小説を投稿するブログ。何らかの形でヒカリアンが乱入します

ザイライナーTRY

「何やってんだ?レイ」
「キントキさん!いや、もう光の粒子に頼ることはできないっすし、ヴァルドルを解析して得られたデータを基に第二超進化速度に到達できる車両を作れないかと思ってまとめてたんすが・・・」
PCを触っていた少年、「大空レイ」は、訪ねてきた老整備士の「小田原キントキ」に画面を見せる
「ふむ、かなり挑戦的だが理論的には確かに何とかなりそうだ、だが・・・」
「そうなんすよねぇ、こんな過激な設計に耐えれるような車両なんか無いっすよね・・・
宇宙に到達したその場で無重力空間での活動を想定した形態になれるようザイライナーの形式で作ってたんすが、
そもそも大気圏を離脱し更に宇宙で活動できる程の規格外の性能を持った在来線は流石に・・・
やっぱり一度シンカリオンとして考え直してみますね。」
「いや待て、確か・・・」
キントキはそう言うとどこかに電話をかけ始める
「ああ、俺だ
アレって確かまだ残してたよな
ほら最初に作ったプロトタイプだ、ザイライナーの
やっぱりか!よし、詳しいことは後で相談するが、とりあえず移送できるように準備しといてくれ!」
「ど、どうしたんすか・・・?」
「その設計、何とか実行に移せそうだぞ。」


後日、桜島の実験線に上半分が白、下半分がメタリックブルーの滑らかな流線形を持つSF的な車両が運び込まれてきた。

「この車両は・・・
見たこと無いけど、ミニ新幹線の試験車?とかじゃないっすよね・・・?」
「ああ、これは嘗て在来線の高速化を目指し開発された『在来線』の試験車両
『TRY-Z』だ。
常磐線で180km/hの高速試験実績があり、最終的には青函トンネルを270km/hで走らせるという話もあったらしい。
試験車っつーことでザイライナーのプロトタイプとして最初に作ったんだが、
『規格外の在来線』ならコイツで不足は無いだろう?」
 「宇宙特急トライZ・・・か、確かにこれなら行けるかもッス!」