ミニ四駆レーサー鉄の気ままな小説置き場@ヒカリアン命

ぼく、ミニ四駆レーサー鉄が書いた様々な小説を投稿するブログ。何らかの形でヒカリアンが乱入します

連結!闇のエネルギー

[ダークシンカリオン デビルモード]
「何!?」
[遂にトレランティアが満ちた。
そうだ、この力だ
良い心地だ・・・
・・・ん?このトレランティアは貴様のものではないのか?]
「この声・・・
ダークシンカリオンなのか!?」

~~~~~~

「聞いた?今の」
「とれだんてぃあ、だっけ?
憎しみや悲しみに似たエネルギーって・・・」
「暗黒エネルギーの事だよなぁ」
宇宙に浮かぶテオティの本拠地
そこには明らかに地球人でも、ましてやテオティは勿論キトラルザスでもヴァルハランですらない三つの黒い影が動いていた。
その姿はテオティの戦力であるダークシンカリオンと似ても似つかない漆黒の列車、蒸気機関車のような形をしている。
そう、かつてそれよりも前に地球を侵略しようと降り立った宇宙人
「ブラッチャー」の実働部隊三人であった。
本星から見放され、そのまま地球で暮らしていた彼らはふと宇宙を見上げたとき以前にはなかった天体を目にした
地球人には気がつかれないようにされていたそれも、想定されていない宇宙人には無防備であったのだ
不審に思った彼らは、調べるうちに新幹線のような物体が秘密裏に接近しているのを関知、
後を追いひっそりと向かっていたのであった
「てことは、もしかして本星から来た新しい実働部隊なのかな?」
「でも明らかにブラッチャーじゃないよ?
ドールとかでもなく確かにあの人たちも生き物だし・・・」
「第一トレナントカなんて変な単語知らないのだ」
三人は警戒しながら話を聞いていると、明らかに人間離れした風貌の二人が去った後に、同じように隠れて話を聞いていた何者かが現れた。

~~~~~~

「ダークシンカリオンを造ったヒト、あの子のお父さんだったんだね・・・」
「しかも喋れなくされちゃっていたし・・・
何かしてあげれないかな・・・」
「うむ、アイツらは地球に何かをするつもりらしい
下手をするとおれさま達もどうなるか解らん
しかし、アイツらがどういう存在なのか解らない以上どうすることも・・・
あ、そうなのだ!」
地球へ向かう闇の新幹線へこっそり忍び込んだ一行は、頭を突き合わせ悩んでいた、
そこへブラックエクスプレスが良いアイデアを思い付いたとばかりに何かを取り出す。
「「お、おやぶんそれは・・・?」」
「ぬふふふ、お前ら、ちょっと力を貸せ」

~~~~~~

「上手くいきましたねおやぶん!」
「ああ、このブラッチャールカプセルにおれさま達の暗黒エネルギーを注ぎ込み、あの少年の力を求める気持ちを関知されたらあの黒い新幹線に取り込まれるようセットする。
そうすれば、あの子も取り込まれることなく、真の力を発揮できるだろう・・・!」
「でも動物型メカと合体するなんてゴッドXみたいだね
設計を見てみたいなぁ・・・」

[貴様、何故トレランティアに満たされていないにも関わらず俺を覚醒させられた?]
「さあな、俺の方がこの状況を説明して欲しいくらいだ。」
[だが、貴様が力を欲しているのは事実か
その感情はトレランティアとは遠くかけ離れたようだが・・・
問おう、貴様は何故俺の力を求める?]
「決まっている
この地球を、母さんを護るため
父さんと交わした約束を護るため
そして、その父さんを連れ戻すためだ!!」
[ふっ、己の欲のためではなく、周りのためにこの力を振るう、か・・・
いや、それも一つの欲望か
くだらない、そんなことに付き合うつもりはない
・・・と、言いたいが、その無駄に明るく忌々しい感情
意味は解らないが「俺に注ぎ込まれたトレランティア」によく似ている・・・
その答えを俺に示せ
俺は、その「謎」に挑むために、貴様を利用してやろう。]
「ああ、今はそれで充分だ・・・!」