ミニ四駆レーサー鉄の気ままな小説置き場@ヒカリアン命

ぼく、ミニ四駆レーサー鉄が書いた様々な小説を投稿するブログ。何らかの形でヒカリアンが乱入します

番外!過去と未来の狭間に

「ここは・・・?」
壁も空も天井も、何もないどこまでも白い空間
気がついたらそこに居た速杉ハヤトは、横を見ると同じように周りをキョロキョロと見回してる少年が居るのに気がついた
「はじめまして、おれは速杉ハヤト
気がついたらココに居て・・・
ココは何なのかな・・・?」
「おー!奇遇だな!!
オレも速杉ハヤトなんだ!はじめまして!!
オレも気がついたらココに居て、
何なんだろうなココ?」
「2人とも、今までお疲れさま!」
「「てっちゃん!!?」」
後ろからいきなり声をかけられて2人は振り返る
そこに居たのは、二人にとってはよく見慣れたキャラクター
プラキッズのてっちゃんだった
「はじめまして・・・
と言っても、2人はやっぱりぼくのこと知ってくれてるみたいだね
みんなの活躍、まんがやアニメとして見させてもらってたんだ
本当に凄かったよ!!」
憧れの相手にいきなり誉められて照れる二人のハヤト
その時
『ぬははははは!!!!
アニメ完結おめでとう!!!!
早速だが、この枠は俺様が頂いた!!!』
「な、何だ!!?」
「アニメ?何の話・・・?」
「この声は・・・!?」
声の先へ目をやると、そこには漆黒の龍・・・
いや、先頭に鋭いドリルのついた長大な黒い列車が宙を舞っていた
『そう!そのとーうり!!
ブラックエクスプレス見参!!!
12年の時を越え、チャンネルも代わり
ついに悲願のあの番組がスタートするのだァ!!!』
「な、何なんだよアレ・・・」
「また新しい漆黒の新幹線・・・?」
「新しいわけではないね・・・
こうなったら!!!」
てっちゃんが現実にはないデザインの交通系ICカード「Shinca」を掲げる
すると、その場に2編成のE5系新幹線電車と、先頭車の無い300系新幹線電車が現れた
[[ハヤト!!?]]
はやぶさ!?」
「シャショット!?」
「説明は後、二人ともシンカリオンに乗って!!」
戸惑いながらも2人はそれぞれの相棒であるE5系に乗り込み、300系もてっちゃんを乗せるように先頭車が遅れて召喚される
「「『超進化速度、突入!!』」」
3編成はそれぞれ加速していき、音速へと到達
空気の壁を突き破り超空間へ突入し各部を展開
全体を畳んで3体の巨大なロボットへとチェンジした
シンカリオンE5ハヤブサMK.Ⅱ』
[E5ハヤブサ、現着]
『300系新幹線のぞみ号!』
[オリジナルのE5だと!?]
「おお!!?何だあのE5!!!
500みたいに中間車まで合体した!!?
カッコェェー!!」
「あっちのハヤトもE5の運転手だったの・・・!?」
「にしても、てっちゃんの機体って500TypeEVA.じゃなかったっけ?」
「え?TypeEVA.の運転手はシンジじゃ・・・」
[オリジナルのE5とそれに乗るあの少年、さらに見たことの無い機体
そしてあの列車のような鋼鉄の黒い龍
一体どうなっているんだ!?]
「彼もおれと同じ速杉ハヤトっていうんだけど、それ以上はさっぱり・・・」
『今はそんな話してる場合じゃない、来るぞ!』
目の前に迫る黒い列車は、先頭部の左右から生えた腕の手のひらから黒煙を噴出し、目眩ましをしかけた
「うわっ」
『くっ』
「跳ぶよ、はやぶさ!」
[ああ!]
300とE5MK.Ⅱが周りは見えず困惑する中、E5とハヤトは迷わず宙へ高く飛び上がった
そして脚部のスラスターを巧みに使い素早く移動
そして黒い列車へと鋭い爪による強烈な蹴りを食らわせる
「E5が飛んだ!?」
「オレのE5は、足のスラスターによる空中での機動性と、鋭い爪が最大の武器だからな!!」
[サッカーで鍛えられたハヤトの運動神経と、私のその特性の相性は誰にも負けはしない!!]
そう言いながら後退してきた2人は切り離した自身の客車の前に立ち、二つに展開したその中から格納されていたカイサツソードを手に取る
『くっ・・・
小癪なァ
「暗黒鉄球」!!』
そう言うと黒い列車は手に自らのボディと同じ漆黒の刺鉄球を召喚しこちらに放ってくる
それを300とE5MK.Ⅱが自分の剣で受けた
『そう怯んだその隙に
「暗黒マシンガン」
とりゃとりゃとりゃあ!!』
「「『うわあ!!』」」
黒い列車が手にした新しい武器に3機は弾き飛ばされた
『ふはははは!!
貴様らに俺様の偉大なる野望は、
新番組「暗黒超特急ブラッチャー」の放送開始は止められないのだァ!!
トドメを食らえ!!!』
黒い列車は先頭のドリルを全力で回転させ突進してくる
『させるか!』
それを見て素早く立ち上がった300が盾を掲げて一人で受け止めた
『2人とも、合体だ!
このShincaを使って!!』てっちゃんが叫ぶと、2人の運転席にそれぞれのShincaが現れる
「オーバークロス合体・・・だね!」
「クロス合体!!?
できるのか!?」
[[やってみよう!ハヤト!!]]
「「ああ、『オーバークロス・シンカリオン』!」」
その掛け声と共に、ハヤトはShincaを運転席にタッチ、ハヤトはシンカギアの二番スロットに装填する
そして二機は背中合わせに立ち、
下半身を交換
E5は各部を畳み短縮された新幹線といった形態になる
そしてE5MK.Ⅱはノーズを左右に分割、ぽっかりと空いたその空間にE5がライトニングイン
上空探査機ハヤブサが分離した車体を殴るように腕へ装着し膝へブースターを取り付け
下半身にも左右に分割したE5MK.Ⅱの下半身が下駄のように合体
最後に翼を背中に接続しヘッドギアを装着する
シンカリオンE5はやぶさMK.ⅡオーバークロスE5]
「おー!!スゲェ!!!
E5だけでカンペキに飛んでる!!」
[凄い・・・
500ともまた異なる、とてつもないパワーを感じる・・・!]
[ああ、それもまるで元からひとつだったかのような一体感だ・・・!]
「これなら勝てる・・・
行こう、みんな!」
[[「おう!」]]
[[「「カイサツバスター!」」]]
E5オーバークロスE5は、超カイサツソードとカイサツブレードを組み換えた長銃を手にし、300と交戦中の黒い列車を弾き飛ばす
『ありがとう!
最後にいくよ!』
[[「「パーフェクトグランクロス!」」]]
『パワーチャージ、パーフェクトスカイサンデー!』
E5オーバークロスE5は、胸の連結機カバーを開き中の三つの砲口から強力なビームを放つ
それに合わせて、300も剣の先を天高く伸ばし何処にあるのかわからぬ太陽のエネルギーを集め、盾からそれを増幅したビームを同じく放つ
「次がオリンピックだなんて、絶対に認めないのだぁ~~~~!!!!!」
車体が消え先頭部のみとなった黒い列車は、捨て台詞を吐きながら何処か遠くへ飛ばされていった

~~~~~

「つまり、彼等はおれたちとは少しだけ違う別の世界の人で・・・」
「ハヤトはその世界のオレって事なのか?」
[つまり、この小さなロボットがその世界の私ということか・・・]
[恐らくそういうことでございまーす。]
戦いが終わったハヤト達は、シンカリオンから降りててっちゃんの話を聞いていた
「まあ、そんなところかな
一段落ついたお祝いを、と思ったんだけど、まさかこんな邪魔が入るなんて・・・
ゴメンね
でもアイツもちょっとぐらい空気読めよな~」
「アハハ
でもおれは楽しかったよ!
てっちゃんに別の世界のおれやE5に会えたし!」
「オレもオレも!」
「そう言ってもらえてぼくも嬉しいよ!」
[時空を越えた友情の誕生なのでありまーす!]
[解り合える友に出会えることは素晴らしいことだ
シャショット、私は君と出会えたことも心から光栄に思っている。]
[は、はやぶささん・・・!]
シャショットはE5はやぶさに飛び付き抱き合う
・・・端から見るとあまりの大きさの違いのせいでE5が手で口を覆い隠しているようにしか見えないが
その時てっちゃん以外の姿が薄くなり始めた
「ごめん、そろそろ時間みたいだ」
「えー!?オレもっとハヤトやてっちゃんと話がしたかったのに!!!」
「そうだよ!この間デビューしたALFAーXやN700Sについてとか、そっちの鉄道事情とかP001系レッドフライナーにハイパーガーディアンといったプラレールオリジナル車両と語りたい話題は色々あるのに!」
[ワタクシもパートナーの成長について語り明かしたかったのでありまーす・・・]
[それは楽しそうだな、是非話してみたかった。]
「「ちょ!余計なことは喋るなよ!!?」らないでよ!!?」
「大丈夫、ぼくたちはシンカリオンプラレールという線路で繋がっている、
きっと、いや必ずまたいつか出会えるさ」
そうてっちゃんが言ったとき、他のメンバーは消えてしまった
それを見ると、てっちゃんの影の形が変わっていく
「・・・これからも、頑張ってね」
その影は、現れたときと同じように先頭車が・・・
いや、「先頭部」が無い300系の方へと歩いて行き
それが現れたかと思うと何処かへ走り去っていった・・・