ミニ四駆レーサー鉄の気ままな小説置き場@ヒカリアン命

ぼく、ミニ四駆レーサー鉄が書いた様々な小説を投稿するブログ。何らかの形でヒカリアンが乱入します

第1号車:E5はやぶさ出発!

~この小説は、THE ANIMATION放送前に公開されていたデータをもとに当時ヒカリアンの続編として独自で組み上げていた世界観を、「もし『のりスタ』のコーナーアニメとして放送されていたら」というテーマの元書き上げた小説です
今回の話はてれびくん2015年11月号に掲載されていたまんが(河本けもん作)をベースに、基本的に別視点から小説化したものとなっています~

 

[バチガミ出現!!、しんさいたま市に接近中です!]
「遂に現れたか・・・、シンカリオンの出番だ!」

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2015年
平和な町は異空間から突如現れた謎の巨大な敵「バチガミ」に襲われていた…
それに対抗すべく、日本の夢と技術が詰まった新たなロボットが今、誕生しようとしていた・・・!
シンカリオンの進行具合は!?」
「以前の報告の通り、E7の開発に遅れが出ておりますが、E5及びE6は機体の最終調整も予定通り終了、現在のプログラムインストールが完了したら共に起動可能です。」
「現在E5が70%越え、E6は63%なので僅かにE5の進行の方が先です。」
「よし、E5にリソースを集中させて先にロールアウトさせろ!完了したらすぐに出撃だ!」
「しかし、最終確認が・・・
それに誰が乗るんですか?」
「運転は私がする、それにE5はプロトタイプとの差異が最も少ないからな
何より今はそんなことを言っている場合ではない。
パイロット乗車を認識したら即登録・発進するよう設定をしておけ!」
指示を出しているメガネをかけた青年が、モニターに映る巨大な土偶を睨みながらそう答える
「「了解!!」」
東北新幹線大宮付近の超空間発生装置正常稼働中です。」
東北新幹線の列車退避区間指定及び臨時ダイヤ要請完了しました。」
「E5プログラムインストール100%、ロールアウト!!」
「E5の運転手登録確認、それにより規定通り緊急発進しました!!
・・・「「「え?」」」」」
そうアナウンスした若い職員をはじめ、周りの職員はもちろん取り仕切っていたメガネの職員までもが唖然とした顔で気の抜けた声を発した
その時、外から別の職員が慌てて入ってくる
鉄道博物館の方からの連絡です!サッカーボールを持った小学生が、入館しようと改札にカードを触れたとたんに『消えた』とのことです!!」
「サッカーボールを持った小学生・・・?まさか・・・」
メガネの職員は急いでE5の運転席へ通信をつなぐ
「乗っているのはハヤトか!?」
『とーちゃん!』
運転席の映像には。バンダナを額に巻いた少年が座っていた
「E5!何故出撃している!!?」
[設定により起動直後に搭乗した人物をスキャンし、既定を遥かに越えた数値を確認したため運転手として登録・緊急出動しました。]
パイロットは交代する、一旦研究所へ戻るんだ!!」
[その指令を拒否します。私の最優先使命は敵性存在から人命及び街を守護すること、仮登録データを参照しても彼以上に私の能力を引き出せる運転手は存在しないと確認できます。その移動によるロスは危険であるとしか認識できません。]
「お前の運動神経をシンカリオンが認めたのか・・・。」
「所長!『バチガミ』が市街地に接近しています!」
若い職員のその言葉を聞いたメガネの職員、超進化研究所所長の「速杉ホクト」は、意を決して運転席へ連絡する。
「ハヤト!お前が『バチガミ』を倒すんだ!」
『「バチガミ」~!?』
「『バチガミ』とは、突然日本に現れた・・・、巨大な敵だ!!
その新幹線は、『バチガミ』を倒すために作られたんだ!!」
その話を聞いたとき、東北新幹線本線に乗り入れたその車両から巨大な土偶が確認できた
『あいつか!あのやろう、オレの街を壊すつもりか!!』
彼の乗った車両は、本来の最高時速である時速320kmを遥かに越え、更に加速する
「まもなくソニックブーム発生速度に到達します!」
「行けハヤト。変形だ!!」
時速1000kmを突破した辺りで一瞬加速が止まる、
「Shincaをタッチパネルに!!」
『こうかよっ!?』
少年、「速杉ハヤト」が手に持った交通系ICカードをかざすと、車両は再び加速
音速の壁へと到達する
それを感知したレール脇の装置が反応、ソニックブームへエネルギーを与え超空間へと変異させた。
[『チェンジ・・・、シンカリオン』]
[E5はやぶさ起動!!]
超空間が晴れたその場所には、先頭車の無くなった中間車と
全長40mにも及ぶ巨大なロボット
「新幹線変形ロボシンカリオン 第1号機E5はやぶさ」が立っていた。
そして中間車が左右に展開すると、E5はやぶさはその中に格納されていた自動改札を手にする。
するとエネルギーソードが展開されE5はやぶさ専用武器「カイサツソード」へと変形した。

~~~~~

[速杉ハヤト、バチガミが目立つ大きな建物・・・
サッカースタジアムへ接近している。
運転を頼む!]
「何だって!?
けど、運転ってどうやって・・・」
マスコンとブレーキを握ってくれ、その動きと神経エネルギーから君の意思を読み取り、私が動作へと反映させる。]
「分かった!」
ハヤトは目の前にある2つのレバーを握り手前へ引いた
「やめろ!サッカーの試合できなくなるだろっ!!」
E5は高く飛び上がると、バチガミの上部から猛禽類のような鋭い爪で胴体へ蹴りを入れる
「スタジアムはオレが・・・、護る!!」
そのまま脚部スラスターを全開でもう一度高く旋回し、頭上から手にしたカイサツソードで一刀両断
バチガミは空高くで爆発、完全に撃破された
「強ぇっ、これがシンカリオンか!!」

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「『バチガミの撃破を確認、警察・消防の迅速な対応
そして我々の新たな仲間により、人的被害は無く無事に解決いたしました。
周囲の詳細確認が完了次第案内に従って気を付けて戻ってください。』
・・・こんなところですかね?」
現場でスマートフォンを片手に状況を撮影する若手職員は、研究所への確認後SNSへと解決の連絡を投稿した。