ミニ四駆レーサー鉄の気ままな小説置き場@ヒカリアン命

ぼく、ミニ四駆レーサー鉄が書いた様々な小説を投稿するブログ。何らかの形でヒカリアンが乱入します

九州から来た2/101

ボオォ~~
ガッシュガッシュガッシュガッシュ・・・

秋葉原の町に、現代日本ではあまり聞かない音が流れる
線路を見ると、そこには蒸気機関車8620型とD51型が重連で走っていた
・・・てまあ、ここでは日夜ブラッチャーとヒカリアンのおいかけっこが行われてるから、蒸気機関車はたいして珍しいものでもないが・・・
しかし、明らかにおかしいところもある
この蒸機、ナンバープレートに刻まれた文字が「58654」と、「D51 170」
つまり、本来は九州にいる車両なのだ
「そういえば、お父さんたちの家ってこの近くだったよね~?」
D51がバイザーを上げて言った
「うん、地球に帰って来て会ってなかったけど、久しぶりに帰ってみよう」
2人は秋葉原駅に向けてスピードを上げた

~~~~~

ピンポーン
「はーい!
おやぶん、また通販で何か買ったんですか?」
「いや、何も買ってないが・・・」
三人はドアを開ける
そこには、58654とD51 170のブラッチャーがいた
「お久しぶりです、父さん!!」
「お前は・・・
jr.!?
jr.なのか!?
会いたかったぞ!!」
「え!?本当にjr.なの!?」
「うわあ~!久しぶり!!!」
3人はやって来た人物に抱きつく
「く、苦しいです父さん・・・」
「おお、すまんすまん
ま、中に入れ」
5人は基地の中に入った

「ところで、その姿はどうしたのだ?」
「ぼくたちはあのあと成長し、あの体では小さくなってしまったんです。
たどり着いた星ではエネルギー体だけでも大丈夫だったので、そのまま体を離れて開拓したのですが、やっぱり一からはちょっと大変で・・・
だからぼくたち2人が地球に調査に来ました。」
「その時に、お父さんたちにならって近くの蒸気機関車に入ったんだ
ボクは体が170号機だから、今はイナオって呼ばれてる
ドジラス父さんと同じD51なんだよ~」
「ぼくは人吉って呼ばれてます」
2人は交互に名前を言った
「そうかそうか、
オレ様たちもできることは何でも手伝うぞ!
基地にもずっと居ていいんだからな!」
「でも、ヒカリアンたちと戦うのは・・・」
人吉がためらう
「確かに、それが嫌で宇宙に行ったんだしね」
「それに、シャドーXのこともありますし、
やっぱりヒカリアンと停戦した方がいいですよ」
「だが、オレ様たちはヒカリアンの永遠のライバル!
そう簡単に戦いをやめるわけにはいかん!」
「じゃあ、闘えばいいじゃないですか
あ、お茶入りました~」
全員の前に湯飲みが置かれる
「ありがとうございま・・・
ん?」
「人くん久しぶり
来るんなら連絡くれたらよかったんに」
人吉がふりむくと、そこには軽大がいた
「軽大くん!?」
「なんだ、また来たのか
しかし、知り合いだったのか?」
「軽大くんが九州支部に入ったきっかけは、ぼくの連結部の水ホースが壊れたときに治してくれたからなんです。
けど、何で父さんの家にいるの!?」
「そうだったのか!?
ヒカリモノの仲間なのに、なんかよく遊びに来るんだよ」
「jr.が地球に来てるって、教えてくれてもよかったのに・・・」
「いや、人くんたちがブラックさんたちの息子と今知って驚いてるんですが・・・
というか3人の子供ってどういうこと?」
軽大は頭に?を並べる
「ふっふっふ!
それはだな、オレ様の発明したマシーンで3人のエネルギーをすいとり、それから造り出したからなのだ!!」
「ふぇっ!?」
「あと99人兄弟が居ます・・・」
「ふぁっ!?」
「ねえ、そんなことより『闘えばいいじゃない』ってどういうこと?」
ウッカリーが聞く
「いやいや・・・
そんなことですむことやないと思うんやが・・・
ま、いいか・・・
別に、戦闘だけが勝負じゃないじゃないですか
スピードレースをしたり、野球とかしたり、ミニ四駆だってありますし
そうだ!Xを先に倒すってのもどうでしょう!」
「なるほど
それなら傷つけ合うことなく、いつまでもライバルでいられるな
これならjr.もずっと基地にいてくれるか!?」
ブラックはキラキラした目で身を乗り出す
「それはもちろん!
と言いたいんですが、今ぼくたちJHR九州支部でお世話になってて、仕事もあるし・・・」
「そ、そんな~」
「で、でも長い休みが入ったら、必ず帰ってくるから!」
落ち込むブラックをイナオがフォローする
「本当か!?」
「はい、星のみんなにも遊びに来るよう言っときます!」
「やった!またjr.たちに会える!!」
「くー!
今度来るときはエビチリにプリンに鯖の味噌煮にそれからそれから
とにかくいっぱい美味しいものを用意しておくのだ!!」
「生き別れた息子との再開・・・
よかったですねぇ~!!」
ブラックとドジウカ、さらに何故か軽大まで涙を流して喜ぶ
「お父さん・・・
じゃあまた来ますね
会えて嬉しかったです!」
「おう!
今度来るときは連絡するのだぞ~!」
全員に見送られ、人吉とイナオは九州へ帰って行った
それから数日後・・・

 

アトム模型
「おいヒカリアン!!
オレ様と勝負だ!」
「あ、あのときの敵!!
じゃなくてウッカリー!
いいぜ受けてたつ!
・・・けど何で鉄も居るんだ?」
「コーチ
・・・的な?」
「今回はオレ様が相手だ!
いくぞブラックスティンガー!!」

ガッ!
「ブラックスティンガーCO(コースアウト)
よって勝者北のサラマンダー!」
「くっ、まさか脱線するとは・・・
おぼえてろよ~!!」
「おう!いつでも相手になるぜ!」


長野駅新幹線ホーム
「ブラッチャー!
何しに来た!?」
「あのー、今から回送運転ですか?」
「あ?ああ・・・
お前は?」
「ぼくは本部でお世話になってるミニ四駆レーサー鉄・・・
工藤です
ブラックさんOKです!」
「よし!
なら今から金沢駅まで勝負だ!!」
「お?
なんだこのオレにスピードで勝負する気か!?
かかってこい!!」
フイィィィィ!!
ガッシャガッシャガッシャガッシャ!!
「「負けた方に、鯖の味噌煮25個!!」」

キィィ!!
「く・・・
この近くに美味しい定食屋がある
そこでおごってやる・・・」
「いや、勢いで言っただけだし、
鯖の味噌煮そんなに食えないから別にいいよ・・・」

下町中華ミナヨ庵
「いくぞE4!」
「マ!!」
「ちょっと待った!!
その勝負、オレ様も参加する!!」
「ブラックエクスプレス!!
よしいいだろう
だが、手加減はしないぞ」
「挑むところ!!」

カラン…
「うう・・・」
「この勝負、私の勝ちのようだな・・・」
「くそ、おぼえてろよ~」
「待ちなさい!
アンタの食べたぶん、ちゃんと払っていきなさいよ!!」
「う・・・」
「親分、払えるの・・・?」
「お前ら、今いくら持ってる・・・?」

 

こうして毎日のように、日本各地でブラッチャーたちがヒカリアンに様々な勝負を挑んでは負ける、という光景が繰り返されるようになった
「くそ~!!
いつか絶対にヒカリアンどもをギャフンと言わせてやる!!!
おぼえてろよ~!!!!」