ミニ四駆レーサー鉄の気ままな小説置き場@ヒカリアン命

ぼく、ミニ四駆レーサー鉄が書いた様々な小説を投稿するブログ。何らかの形でヒカリアンが乱入します

消えたAIをレスキューせよ

ガシッ
『何!?』
立川市に現れたデビルXは、大きな影に捕えられた
その影とは・・・

 

~~~~~

 

「「世界消防庁?」」
「それってあのレスキューフォースやファイアーの?」
「鉄、なんだよそのレスキュー・・・何?」
「『フォース』と『ファイアー』な、
昔あけぼの町ってところにジャマンガとかいうバケモンが現れて、
このときはSHOTとかいう組織が倒したらしいけど
次なんかあってもいいよう結成されて超災害を鎮圧してくれてたのが世界消防庁特別機動救助部隊レスキューフォースなんだって、
レスキューフォースは超災害の根源を鎮圧したあと、隊長のR5と最後に入隊した轟さんを残して引退、新メンバーを迎えて3期となりヨーロッパに行ったんだ
んやけど今度ぁ超火災なんてんが起こってよ、それに対抗するためフォースより消火に的を縛って結成したんがレスキューファイアーってとっかな、
ま、ファイアーも超火災作っとったやつ氷漬けてぶっ飛ばして解散したけどね」
「そう、そのレスキューフォースとレスキューファイアーにも、今後協力してもらうことなったんだ。
現在レスキューフォースは日本に向かっており、レスキューファイアーも再結成することになった」
「へぇ、そうなんですか!
じゃあレスキューマックスも見れるってことですか!?」
「そ、それはどうだろうか」
「何だよレスキューマックスって、そのレスキューなんとか仕様のZ2か?」
「ブレイジングマックスとは関係ないよ・・・
レスキューフォースの大型ビーグル、レスキューストライカーとレスキューセイバーがマックス合体した救助用巨大ロボットさ
アタマが小型ビーグルのコアストライカーMAXなんがなんかよくってさ~
最近はレスキューセイバーの後継機のダイバーと合体するスーパーレスキューマックスのが出ること多いけどね」
「そういやお前変形ロボ好きだったな・・・
この間もブラッチャーの巨大SLが変形したときすっげぇ応援してたし・・・」
「へへへ~」
「次Xが現れたら光エネルギー増幅装置を当ててみようと思う。もしかしたらヒカリアンXが少しでもよみがえるかもしれないしな
これには少しの間でいいからXを押さえつける必要があるのだが、
現在ガルーダは修理中、牛若丸もアメリカに有るため対応できない
ブラッチャーも頼めば手伝ってくれるとは思うが、調子乗るだろうし
そこで今回世界消防庁に協力を要請したのだ」
「なるほど!さすがですノゾミさん!」
「そうだろ
(この作戦考えたのはテツユキくんなんだけどね・・・)」


~~~~~

 

「今だ、ヒカリアン!」
大きな影・・・
スーパーレスキューマックスからR1MAX=轟輝が叫ぶ
「よし!みんな行くぞ!!」
「「「おう!!」」」
「「「ヒカリアンチェンジ!!!!」」」
ノゾミの掛け声に合わせ、ウエスト、ツバサ、E4、セブン、ラピート、ポリスウイン、ライナー、ネックス、E1スナイパーがチェンジし、ノゾミのもとに集まった
そしてノゾミの客車が展開し、中から巨大な円筒形の物体が現れる
ウィィィィンガッ!
ガシュッ
ウィンウィンウィンウィン・・・
それは、かつてブラッチャーにエネルギーを吸われたのぞみを蘇らせるために使った「光エネルギー増幅装置」だった
それを既にノゾミの客車に居たデュアルとXー01を含む皆で支え、デビルXへ向けると一気に発射した

「「「ヒカリアン・エネルギー・チャージャー!!」」」
ドゴォォォォ!!!
光エネルギー増幅装置から放たれた光はデビルXとスーパーレスキューマックスを包み込む
「ぐあぁ!」
「うお!眩しい!!」
[うあぁぁぁ
「シャドーXの光エネルギーを測定!
光エネルギー0です・・・」
「作戦、失敗か・・・」
しかし、それだけではなかった
スーパーレスキューマックスの動きが止まってしまったのだ
「ど、どうしたんだよコアストライカーMAX!!」
「R1MAX、一体何があったんだ!?」
「隊長!いきなりコアストライカーが動かなくなりました!!」
「何!?
コアストライカーMAX起動!」
[ピピッ
ERROR]

石黒隊長がレスキューコマンダーにカードをスラッシュしても反応がない
「だめか、
今からコアストライカーMAXを収容し、全てこちらで操作する」
「了解・・・」
「コアストライカーMAX収容!
全操縦システムコアストライカーキャプテンに移動!
行けえぇ!!」
コアストライカーMAXが頭部からレスキューストライカーの中に下がり、スーパーレスキューマックスはぎこちない動きでデビルXから離れた
「ジェットビハイクルモード!」
[ピピッ
HYPER UP]
ガシャン!
ガチャンガチャン
ギュイィィィ
スーパーレスキューマックスは合体を解除、ジェットビハイクルモードに再合体し飛び立っていった
『こちらレスキューフォース
JHR、応答してください』
「こちらJHRノゾミ
どうされました?」
『トラブルが発生したため、一旦退去させていただきます!』
「了解、あとはこちらで対応する」
『すまない・・・』
しかし、デビルXはジェットビハイクルモードを狙って手を伸ばす
「てやんでぃ!
そうはさせっかよ
化学消火アーム!!
とやっ!」
ネックスは自分の客車に移動し、化学消火アームから消火液を噴射する
しかし避けられてしまう
それと同時に
「冷凍弾発射!」
ジェットビハイクルモードから特殊冷凍弾が放たれた
これも避けられるが偶然ネックスの消火液にぶつかり凍らせ、デビルXにぶち当たる
「ぐぉ!」
Xが唸る
「なんだ!?」
「さっきの光エネルギー増幅装置の光で、暗黒エネルギーを消耗してるのかもしれない
今だ、みんな行くぞ!」
「「「おう!!」」」
「バードソード!
『ライトニングフェニックス』!!」
「ウイングシールド!
『ライトニングウイング』!!」
バッファロースピア
『ライトニングバッファロー』・・・!」
「七支刀!
『ライトニングワイバーン』!」
「忍者剣、関空忍者切!」
「パトリボルバー!」
「『ライトニングタイガー&ライガー』!!」
「消火液フルパワー!!」
「ビッグライフル!!」
「イエローソード!
『サンダーショット』!!」
「ライオソード!
『ライトニングライキング』!!
たのむぞデュアル!」
「おう!
バンパーロッド!
ヒルクライム!!」
みんなの必殺技のエネルギーをデュアルがまとめて1.5倍に増幅しデビルXに当てる
「くっ」
デビルXはそこまで大きくはないもののダメージを受け、その場から消えた
「チッ、逃げやがったか」
デュアルが呟いたあと、ウエストの客車からケンタと軽大が出てきた
「みんな大丈夫!?」
「ケンタくん!
ぼくたちは大丈夫だけど、作戦、ダメだったよ・・・」
「くーっ!
スーパーレスキューマックス超超超カッコ良かった!
合体もスゴイ上にジェットビハイクルモードへの再合体も見れるなんて!!
でも、トラブルってなんだろう?
光エネルギー増幅装置が原因なんやろか・・・?」
「いや、あれはヒカリアンのエネルギーと反応して増強させるもの、暗黒エネルギーと反応してブラッチャーを少し弱めることはあっても、人間や機械には何もないはずだが・・・」
「そうなんですか
じゃ、なんなんだろ・・・?」

 

~~~~~~

 

そのころ、ジェットビハイクルモードはレスキューフェニックスに帰還、整備室に移動していた
「佐伯さん!コアストライカーMAXは大丈夫なんですか!?」
「待て待て、まだ見てすらいないんだからなんとも言えねぇよ
多分、何かのエラーでAIが緊急停止しただけだろうけど」
そのとき、手動でドリルを外しジェットビハイクルモードから分離し始めたレスキューストライカーから、コアストライカーMAXが引っ張り出された
「・・・
やっぱり車としてのメカは無事みたいだからAIの故障だろ
ここのAIユニットを・・・
あれ?こっち・・・
なわけないか
どうなってんだ!?」
「どうしたんですか!?」
「無いんだよ、AIユニットが・・・」
「え!?
それってどういうことですか!?」
「AIがまるごと消えちまってるんだよ
これじゃ次のAIを作るまで修理はできねぇ
それに、修理しても記憶は戻らない・・・」
「そんな・・・」
「せめてHDDさえ残ってれば、なんとかなったんだがなぁ
とりあえず、このままじゃ出動できねぇから、一旦コアストライカーファイヤーの操縦システムのスペアを移植しておこう
原因究明はそのあとだ」
「はい・・・」
コアストライカーMAXの体は、電子機器整備室へと移動され、予備の制御装置を移植する作業に入った
「コアストライカー・・・」

 

一方レスキューフェニックスの隣にあるファイアーフェニックスでは、元レスキューファイアーの隊員が集まっていた
「タツヤ、ユウマ、リツカ、ツバサ、ジュン、全員居るな」
「隊長!今回集められたのは?
もしかしてまたジャカエンが!?」
オレンジ色の服を着た青年、ファイアー1こと炎タツヤが聞く
「いや、今回現れたのはジャカエンではなくシャドーXだ」
「何スか?シャドーXって?」
[タツヤ知らないのかい?
かつてヒカリアン達と戦ったシャドーXのことを]
「しらないけど・・・」
そのときタツヤの腰につけてたメガホン・・・
レスキューメガホンが勝手に外れ、変形した
レスキューメガホン型新人育成ロボTFーQ、通称「Qスケ」だ
(もっとも、新人育成の役目は終わってる上に本人すらその役目を忘れてるようだが・・・)
[はぁ、ジャカエンどころかネオテーラもまだいなかったとき、ヒカリアンっていう宇宙人が地球を守ってくれてたんだ
それくらいは知ってるよね?]
「え?あ、まぁ一応・・・」
[そのときに居た最強のヒカリアンヒカリアンXなんだけど、彼は敵であるブラッチャーのボス、シルバーエクスプレスに作られた人造ヒカリアンで、シルバーが操るもう1つの人格が植え付けられてたんだ、
それがシャドーXなんだ
でも隊長、Xは自分の意思で封印されたんじゃ・・・?]
「その筈だが、何故か最近復活して暴れまわってるらしい
そこでJHRからの要請でレスキューファイアーを再結成することになった
今後はシャドーXが現れたさい被害を受けると思われる住民の避難誘導や救出に当たってくれ」
「「「了解!」」」

 

その後、炎タツヤとQスケはレスキューフェニックスに行っていた
「石黒隊長、お久しぶりです!」
「おう、レスキューファイアー再結成したんだってな」
「はい
ところで轟先輩は?」
「ああ、輝は今整備室にいる
コアストライカーMAXが壊れてしまってな」
「コアストライカーMAX?」
[R1専用の人工知能を載せた小型ビークルだよ]
人工知能って・・・
まさかまたQスケの弟!?」
「ハハハ
コアストライカーの方が先に作られたから、どっちかというとQスケの兄貴だな
佐伯さんに任しておけば大丈夫だと思うが、コアストライカーと輝は入隊してからずっと一緒にレスキューしてきた相棒だから、心配なんだろう」
「そうか、俺とQスケみたいなもんなんだな
石黒隊長、俺、様子見てきてもいいっスか?」
「ああ、修理の邪魔をしないようにな」
「モチロンっス!
いくぞQスケ」
そう言うとタツヤはQスケの頭をつかみ整備室・・・
とは真逆の方向に走って行った
[ちょっとタツヤ!
逆だよ逆!!
ここはファイアーフェニックスじゃないんだから!]
「あ、そうだった!」
「大丈夫かな・・・」

 

[機械整備室はそこを右に曲がって左側だよ]
「いた!」
[え?そっちは電子機器整備室だよ
あ、そうかAIが調子悪いのかな?]
「先輩!お久しぶりッス」
タツヤは電子機器整備室の前に立っていた人物、轟輝に声をかける
「タツヤか、久しぶり」
輝は元気がなさそうに答える
「大丈夫ッスよ先輩!
先輩の相棒、佐伯さん達がちゃんと治してくれるッス」
「それなんだが、どうしても治らないらしいんだ・・・」
「[え!?な、な、]」
「何でッスか!?」[何でなのさ!?]
2人が異口同音に驚く
「理由は分からないけど、AIユニットがまるごと消えてるんだ
これじゃどうもならないらしい
今はとりあえず、次出動できるように別の操縦システムを乗せているところなんだ」
[え、AIユニットそのものが消えた!?
いつ盗まれたんだ!?
盗ったヤツ見つけてとっちめてやる!!]
「お、落ち着けQスケ!」
[これが落ち着いてられるか!?]
「いや、盗まれたとかじゃなくて本当に突然消えたんだ
それも、スーパーレスキューマックスの操縦中に」
[え?
そんなのありえないよ]
「そうなんだけど、コアストライカーMAXのそばには俺か佐伯さんたちがずっと居たから、途中で取り外すなんてできなかったし、そうとしか考えられないんだ」
そのとき電子機器整備室から佐伯さんが出てきた
「おう、タツヤにQスケ、久しぶりだな。」
「佐伯さん、お久しぶりッス
ところでコアストライカーMAXは・・・?」
「ああ、操縦システムの移植は成功したんだが、何でか充電しても充電してもバッテリーに溜まらないんだ
このままじゃエンジンもかかんねぇ
どこを見てもおかしいところは無いはずなんだが・・・」
[なんか今日はおかしなことばかり起こるなぁ]
「確かにな」
Qスケの呟きに佐伯さんが苦笑いしながら答える
「とりあえず今から、スターターに直接電気流してエンジンチェックするんだが、横で見てるか?」
「はい、お願いします」
輝が答えると、
「あ、なら俺も!」
タツヤも答えた
「おう、じゃあちょっと来い」
4人は電子機器整備室へ入り、機械整備室へとコアストライカーMAXを運んでいった

 

「よし、設定完了
輝、カギを回してくれ」
「はい」
輝がコアストライカーMAXの運転席につき、カギを回して直接エンジンをかける
ブルルルル
エンジンがかかったそのとき、異変が起きた
空だったキャパシターが一気にたまりはじめ、ボディにも電気が流れ輝き出した
エンジンも限界を超えた回転数で回っている
「え!?
どうなってるんだ!!?」
「輝!今すぐエンジンをとめるんだ!!」
「や、やってます
けど反応しません!!」
そしてキャパシターが満タンになったとき、光はおさまった
「R1、大丈夫か!?
あれ?ここは・・・?」
いきなりコアストライカーMAXが喋り始めた
「わわ!」
[お、オバケ!!]
タツヤとQスケが怖がる
人工知能を搭載しているから話せるんだ
怖がらなくていい、
君はレスキューファイアーの炎タツヤだな、私はコアストライカーMAX
R1専用の小型ビークル
ところで輝、何故私は整備室にいるのだ?
スーパーレスキューマックスでデビルXを取り押さえていたはずでは・・・?」
「ほ、本当にコアストライカーなのか・・・?」
「?
一体何があったんだ?」
「全くわかんねぇ、お前今AIユニットが無いんだぞ」
佐伯さんが言う
「エ、AIユニットが無い!?
それでは私は一体何故存在しているのだ!?」
コアストライカーMAXが驚いた
「とにかく無事で良かったよMAX!
お前が治らないって聞いてものすごく悲しかったんだぞ!
どこもなんとも無いのか?」
「いや、何やら今までより関節が多い感覚がある」
「よしコアストライカーMAX、お前その関節を動かしてみろ、なんか壊しても俺が絶対直す!」
「了解、では念のためどこか広い場所に移動した方がいいと思うのですが」
佐伯さんの言葉にコアストライカーMAXが提案する
「確かにそうだな
よし、レスキューフェニックスの外に出よう」
5人(?)は外に移動した

 

「よーし!ここなら大丈夫だろう」
[一体どうなるの・・・!?]
佐伯さんとQスケが言ったとき、レスキューフェニックスから石黒隊長が出てきた
「輝!コアストライカーMAXなおったのか?」
「それが、分かんないんです」
「分かんない?」
「ああ、AIユニットが完全に消えてるんだが・・・」
「私はこの通り意思を保っているのです」
石黒隊長の言葉に輝、佐伯さん、コアストライカーMAXが答える
「AIが無いのに意思がある・・・!?」
「これから新たに感知した謎の関節部を動かしてみるのです」
「そ、そうか」

 

佐伯さんがコアストライカーMAXを少し調整してから離れる
「よし、やってみろ!」
「了解、
はあっ!」
コアストライカーが叫ぶと、右側のドアが本来と逆の方向に開き上に移動、そこから巨大な手が出てきた
それと同時に運転席窓もせりあがり、中から大きな目が出てくる
「こ、これって・・・」
「まるでヒカリアンではないか!」
「と、とりあえず誰かヒカリアンを呼ぼう!」
「しかし石黒隊長、ここら辺にヒカリアンは・・・」
コアストライカーMAXがそう言ったとき、
「一人いる!」
と、佐伯さんが言った
[え!?
居たっけ?]
「この間トランスフォーマー好きの山口くんの車にヒカリアンが合体したんだよ
今日も来ているハズだ」
そう言って佐伯さんは携帯で連絡を取る

 

数分後、コアストライカー達の前に黄色いボディに黒いラインが入った無人のプジョー206がやって来た
「『ヒカリアンチェンジ』!
はじめまして、おいらの名前はバンブル、いきなり呼ばれたんだけどどうしたの?」
「あれ?
山口は?」
「山口さんはトイザらスに買い物行ったよ
トランスフォーマー商品を買えばキャンペーン品がもらえるからね~」
「ア、アイツ・・・」
佐伯さんが震える
[佐伯さん、怒ってる・・・?]
「まだ買いに行ってなかったのか」
全員がずっこける
「そっちスか!」
「まあ、今日はバンブルに頼みたいことがあってな
コレなんだが・・・」
「はじめましてバンブル
私はレスキューフォースの小型ビークル
コアストライカーMAXだ
私は人工知能を搭載しているため、このように話したり、自分で動くことができるのだが、現在AIユニットがなくなっている状態なんだ
それだけじゃない」
ガコッ
コアストライカーMAXが運転席バイザーを上げる
「このように、ヒカリアンのようになっているのだ
この事について何か分からないだろうか?」
「そんなこと言われても・・・
でも、確かに強い光エネルギーは感じる
本当にキミはヒカリアンじゃないの?」
「ああ、私は純粋に機械として製造されたはずだ」
「うーん・・・
そうだ!あの二人なら分かるかも!」
そう言うとバンブルは誰かに連絡をした
「・・・うん、
あ、すぐ来れる!?
じゃあ色々持って来てくれる?
ありがと!」
「どうしたんすか?」
「この間トランスフォーマーのイベントで知り合った研究者のヒカリアンを呼んだんだ
あの2人なら何か分かるかも」


数分後、2台のマツダMPVがやって来た
V6エイトとMPVの兄弟だ
「「ヒカリアンチェンジ!」」
「お待たせ~
で、例の車は?」
「はじめまして
私がそうだ」
「・・・
ええっ!?
コアストライカーMAXさんじゃないですか!
こちらこそはじめまして!
ボク大ファンなんです!」
MPVが目を輝かせて言う
「そうなのか、それは嬉しいな」
「準備完了、
はじめまして世界消防庁の皆さん
僕はコンピュータープログラマーのV6エイトです
今日はよろしくお願いします。
MPV、コアストライカーさんにこれつけて」
「はーい
ちょっとすみません」
MPVとV6エイトはコアストライカーにコードを繋げていく、
繋げ終わったら、V6エイトが機械を操作し始める
「うーむ・・・
こうなったきっかけに何か心当たりは?」
ヒカリアンたちと共同作戦で、デビルXを押さえ込んだとき、一緒にマシンの光を浴びました
『光エネルギー増幅装置』だっけ?
それからだよなMAX?」
輝が答える
「あれは電気を光エネルギーと親和性の高いエネルギーに変換し、体の中にある光エネルギーと反応させて増幅する装置だよね?
なんで完全な機械のコアストライカーさんが反応するの?」
「ちょっと待って・・・
AIプログラムの名残らしきものがある
・・・
何だこれ!
すごいプログラムだ!
複雑な思考回路をシンプルかつ確実に組み立てている
その上学習したことを反映してより効率的に計算や判断ができるよう修正するプログラムが組まれてるなんて!
・・・ん?
何だこのデータ?」
「どうしたの?」
バンブルが聞く
「いや、どう考えても効率的とは思えないデータが混じっているんだ
でもこの配列どこかで・・・
あ!もしかして!」
V6エイトは腕の通信機を開けて誰かに連絡する
『あ、V6エイトさん
お久しぶりです
どうされたんですか?』
「ウインダッシュ
実はヒカリアンの波動をデータ化したものを送ってほしいんだ
光エネルギー増幅装置製造の時に参考にしたって分
ちょっと気になることがあって」
『はい、少々お待ちください
・・・
これですね
今から共有フォルダにアップしますから、そちらで開いてください』
「ありがとう
助かるよ!
また何かあったらよろしく」
そう言うと通信を切り、パソコンを出してデータを開きコアストライカーのデータと比べる
「やっぱり
このデータは光エネルギーとそっくりだ
指令的には『自分の命も含め、どのような命もすべて確実に救いだす』とでもいったらいいのかな・・・?
とても具現化しにくいものを強制的にデータにしているみたいだ
どこかでこれを学習、上書きしたんだろう
これが疑似光エネルギーの役割を担い、増幅装置の光と反応してヒカリアンとなったのか」
「え?
つまりどういうこと?」
輝が頭に?を浮かべる
「えーと、つまり『レスキュー魂』が奇跡を起こしてヒカリアンになった
ってこと?兄ちゃん」
「まぁ、そんなところかな
完全に変形できないのは、まだチェンジしたことがなく馴れてないからだと思う
なんとなくでいいから、バンブルくん指導してくれる?」
「御安いご用さ!」
「つまり、それは私が完全なヒカリアンになることが出来るということか!?」
コアストライカーが聞く
「車両から分離はできないし、厳密には生き物でもないから完全なヒカリアンとは言えないけど、
チェンジをしたら小さくもなれるし、装置を組み込んでパワーモードにもなれる
その気になれるかは分からないけど、一応食べ物も食べることが出来るよ」
「それって、これからはもっとコアストライカーMAXと一緒にレスキューが出来るってこと!?」
V6エイトの答えに輝が言う
「そうか、それは嬉しいな
私はずっとヒカリアントランスフォーマーに憧れていたんだ
移動や大型ビークルの操縦はできても、自動車では救助の幅は限られる
だから、変形して活動できるあなた達が羨ましかった
これからは、より一層みんなの力になれるだろう
今後もよろしくな、輝」
コアストライカーMAXは、右手を差し出す
「ああ、よろしくな!」
輝も手をだし、2人は固く握手をした